(有)谷口屋さん(福井県坂井市)を訪問し三代目社長の谷口誠さん、四代目候補の谷口弘晃さんと従業員の皆様とお会いしてきました。

大正14年創業の谷口屋さんの揚げはNHKの30分番組に取り上げられるほどの有名な揚げです。

谷口屋さんの揚げは一辺が約15cm、厚さは約4cmの揚げです。ふつうの油揚げほどスカスカでもなく、かといって厚揚げのようにぎゅっと押し固められたようでもない。
谷口屋のおあげは、無数の気泡と絶妙な生地の揚がり具合によって、これだけの厚さでもジューシーでふんわりとした味わいを醸し出しています。

このような形状の揚げですが、福井県ではポピュラーな揚げのようです。福島県の三春の揚げにも似ています。関東とは揚げの食文化が違うことをとても感じました。

社長の谷口誠さんは豆腐屋になる前は郵便局の局員で、豆腐屋を継いだのは40才からです。35才ぐらいからは先代を支えるべく、郵便局の局員でありながら土曜日曜の仕事が休みの日に豆腐の引き売りを手伝っていました。

局員時代には豆腐屋を継ぐことに抵抗を感じていたと言う谷口誠さんですが、引き売りを手伝っていた時に、お得意先のお婆ちゃんが、「谷口屋の揚げしか食べない」と大切そうに揚げの入った袋を胸に抱いている姿を見て、豆腐屋を継ぐことを決意したと言っていたのが印象的でした。

揚げたての「豆腐ステーキ」を大根おろしと刻みネギに専用のタレをかけて頂きましたが、ふんわりした食感と美味しさに感動しました。

大きな店構え	広々としたレストラン

竹田のあげ、揚げてます	ふわふわジューシー

三代目の谷口誠さんと僕	美味しかったー

(有)谷口屋