東京都葛飾区の昭和27年創業「気合豆腐埼玉屋本店」さんを訪問し、三代目の新井弘幸さん(48才)とお会いしてきました。

埼玉屋三代目店主の新井弘幸さんは18～23歳までの5年間、東京は浅草「並木藪蕎麦」で蕎麦道を極めるべく修行を積み重ね暖簾分けを約束して頂くも、同時期に埼玉屋創業者である祖父新井幸蔵が他界しました。その直前に祖父は埼玉屋を継承して欲しいという意思を伝え帰らぬ人に。自分の意志と祖父の意思を量りに掛ける術もなく情に従い家業に入り豆腐道を貫く事を心に決めたとのことです。（父は昭和53年に他界）

様々な豆腐作りに取り組み経験豊かな新井さんは、大豆・凝固剤・製造法など豆腐作りに対する見識が非常に深く、新井さんの豆腐論は大変勉強になります。

当然、「気合豆腐埼玉屋本店」新井さんの作った豆腐は美味しい。青大豆の厚い油揚げは初めて食べましたが、あまりの美味しさに感動しました。

豆腐と真剣に向き合う新井さんの姿に憧れ、弟子入りを志願した見習い職人さんが働いています。豆腐屋の開業を志す彼は、新井さんに自分の夢をかけのですね。新井さんはそんな想いを抱かせる豆腐職人です。

豆腐職人にとって豆腐とは、自分を映し出す鏡だと僕は思っています。

「気合豆腐埼玉屋本店」新井さんの作る豆腐は、まさに気合豆腐です。

気合豆腐埼玉屋本店	こだわりの木製型箱

青大豆の厚い油揚げ、すごく美味しい	気合入りの豆腐達

頑張れ見習い安達くん	三代目の新井弘幸さん

気合豆腐埼玉屋本店